産業化 その1

 近現代の歴史において、イギリスで起こった産業革命は、今の経済社会を形成すると共に、近代の社会保障社会福祉を形成した。産業化は、それまでの職人の手仕事による零細な生産力から、機械と労働集約による飛躍的な生産能力の拡大をもたらした。農地を拡大していく過程の中で、農園主と小作の関係があったように、雇用主と労働者という格差と新たな階級が生まれた。

 労働力の集約は、結果として人口密集地帯を生み、劣悪な生活環境と低い賃金は、保護を必要とする者達の集団を形成し、結果として社会の維持形成のために今日の社会保障を必要とした。
社会福祉の入り口では、誰でも学ぶことである。・・が、少し違った視点から「産業化」を考えてみたい。
 産業化とは、「計画化」「規格化」「代替化」の3要素を要求する。つまり、「誰でも」「確実に」「同じ」物を生産できる仕組みの構築である。